キャリアサポート

就職活動支援

ロースクールで専門性の高い法務知識を修得された皆さんが、その能力を活かして将来様々な分野で活躍できるよう、関西学院大学ロースクールでは効果的なキャリアサポートに力を入れています。ロースクール入学時からガイダンスを実施することで、自分が何のために勉強するのか、自分は将来どのような仕事をしようとしているのか、などについて明確な目的意識のもとにロースクール生活を送れます。また、ロースクール生の就職活動の特徴は、在学時よりもむしろ修了後が本格的な活動時期になることです。関西学院大学ロースクールでは修了生に対しても様々なプログラムを提供し、誠実にサポートしています。

在学生・修了生それぞれに以下のようなプログラムを実施しています。 (2015年度実績)

在学生向けプログラム

職業意識の涵養と、実践的な方法を学ぶことを目的としたキャリアガイダンスの実施

2015年度キャリアガイダンス

◯ 第1回(4月3日)
法律家になる意味を考えるガイダンス
「大阪・泉南アスベスト国家賠償訴訟」-若手弁護士として参加する大型事件-
講師 泉南アスベスト国家賠償訴訟原告の方々
   大阪アスベスト弁護団 岡 千尋 弁護士
◯ 第2回(6月6日)
本学OB公務員、及び公務員弁護士による就活や業務についてのガイダンス
本学ロースクール修了生で裁判所事務官、自治体職員(県庁)としてご活躍の方をお迎えし、講演いただきました。
◯ 第3回(10月17日)
司法試験合格者の就職活動
本学実務家教員による「採用側からのアドバイス」や、現在、法曹として法律事務所や一般企業に在籍の修了生による「就職活動体験談」などを実施。
修了生向けプログラム

2015年度修了生向けキャリアプログラム(株式会社More-Selectionsと提携して実施)

  • ◯ セミナー「就職活動の始め方」
  • ◯ セミナー「法科大学院修了生のための就活ノウハウ」
  • ◯ キャリアカウンセリング
    1人1時間30分の時間を設けて、(株)MSのカウンセリング担当者と1対1のカウンセリングを行います。
    このカウンセリングを通して、自分の長所や課題を発見し、今後の就職活動に活かせます。
  • ◯ 企業法務部インターンシップ
    本学と提携している受入先企業に学生を派遣し、企業法務の実務を経験することができます。

OB・OGも後輩の就職活動を支援してくれています。

ロースクールで学び就職活動をした経験を活かし、関西学院大学ロースクール同窓会を中心に、後輩の就職活動を支援するための体制の拡充に努めています。また、ロースクール生のための就職活動支援を行う企業と提携し、企業法務への就職活動支援にも取り組んでいます。

法曹への就職を目指す司法試験合格者の方へのサポート

関西学院大学ロースクール同窓会によるサポートのほか、実務家教員も適宜相談に応じています。

公務員を目指す方へのサポート

OB・OGによる組織「公務員部会」の協力の下、ガイダンスの実施や相談に応じています。

企業への就職を目指す方へのサポート

OB・OGによる組織「企業法務部会」の協力の下、ガイダンスの実施や相談に応じています。更に、ロースクール生のための就職支援を行う企業と提携し、様々なプログラムを提供しています。

 

就職活動体験談

早めに就職活動を始めて、慣れることが大事。サマークラークでの体験が就職活動に役立った。

司法試験に合格してから、あるいはその前から法律事務所の就職活動というのは始まります。
私も含め、周りの人たちもとても就職活動には苦労をしていました。
就職活動の内容は、事務所説明会やサマークラーク、一般公募などがあります。
また、ロースクールの先生や弁護修習先の先生の紹介で就職が決まる人も多数います。
私は、司法試験を5月に受けてから司法修習が始まるまでの間、法律事務所のサマークラークに応募し、1,2週間ほど弁護士の職務を体験するという活動をしました。
また、ロースクールの先生の事務所で、事務局と弁護士の仕事を内容とするアルバイトもさせていただきました。
これらの体験を通して、自分のやりたい業務や入所したい事務所の規模などを見つけることができたことは、とても就職活動に生きたと思います。
また、今振り返ってみると、就職活動ではやはり「慣れ」が非常に大事ですので、早めに就職活動を始めて、面接などの数をこなすべきだと思います。
履歴書の書き方や面接のコツなどはロースクールの先輩方に相談しました。
実際に就職活動を乗り越えてきた先輩たちの生の声というのは非常に役に立つものばかりでした。
そうして晴れて、私は一般公募により、三宮法律事務所という事務所に就職することができました。
弁護士になってからの仕事は大変ですが、とてもやりがいのあるものばかりで日々充実しています。
仕事をしていて、ロースクールで学んだことが実務の基本となっていることを実感しているとともに、ロースクールの先生方には本当に感謝しています。

本学は裁判所職員としての基礎作りの場にもなっていました。

私は2009年3月に未修者コースを修了し、2012年4月から裁判所で働かせてもらっています。
本学について思うことは三点あります。
第一に、どの講義でも、妥当な結論に至るまでの道筋を丁寧に組み立てることが求められるため、論理的思考力が向上します。実際、この力は裁判所の法律試験はもちろん、理数系科目や小論文でもそのまま通用しました。
なお、裁判所書記官になるには事務官として採用後、研修所への入所試験に合格し一定期間研修を受ける必要がありますが、この入所試験でも論理的思考力が活かされたと思います。
第二に、本学は少人数制をとっているため、発言の機会が沢山あります。
この機会を活用すれば、質問者の意図を把握したり自己表現したりする力も向上します。こういった理解力や表現力は、面接試験の受け答えだけでなく、就職後の窓口対応や組織内での意思疎通の場面でも役立っています。
第三に、本学には多数の先輩裁判所職員がいます。私も採用試験や職場の雰囲気等について多くの助言をもらうことができたため、多くの不安が吹き飛びました。
このように本学はとても恵まれた環境にあります。能動的に取り組めば、本学での学びはそのまま裁判所職員採用試験の対策、さらには裁判所書記官としてのベースにもなるのではないかと思います。

ロースクールで勉強したことは、企業法務の職場でも役に立っています。

私は、卒業後に現在の会社の法務部の方と知り合う機会があり、企業法務に興味があるのでアルバイトをさせて下さいとお願いして法務に入りました。最初は契約審査などのお手伝いでしたが、その内に国際商事仲裁案件に大きく関わることとなり、現在は社員として引続き職務に就かせていただいています。
法務の仕事は、法科大学院で学んだこと、身につけたリーガルマインドがあれば未知の世界ではありません。
私の場合は契約審査・交渉、規程管理、懲戒案件や社内外トラブル・紛争への対応、コンプライアンス推進など比較的広い範囲を担当していますが、企業法務の授業等、実務家教員の先生方による幅広い授業を受けていた分、実務に入りやすかったと思います。
また法務は、法的な意見やアドバイスを求められることもありますし、ときには社外弁護士を補助して情報収集や書面作成を行い、また自ら和解交渉等に参加することもありますので、法情報調査や法文書作成のクラス、ローヤリングで学んだことはその点で非常に役に立っています。
法務の仕事は会社の継続的な企業活動のために、リーガル面だけでなくビジネス面においても広い視野をもって活動することが要求される非常にやりがいのある仕事です。
資格の有無に関わらず、法科大学院卒のスペシャリストとして是非企業法務に挑戦していただきたいと思います。